お正月に甘酒を飲むのはなぜ?

甘酒と聞くと、お正月に初詣で振る舞われるイメージがある方は多いのではないでしょうか。

今回は、なぜ甘酒はお正月に飲まれているのか、甘酒に込められた縁起のいい意味なども合わせてご紹介します。

甘酒の歴史は古墳時代にさかのぼる

甘酒について記述のある最も古い書物として、奈良時代に書かれた日本の歴史書『日本書紀』があります。

コノハナサクヤ姫が稲を使って作ったとされている「天甜酒(あまのたむざけ)」が、甘酒の起源だったといわれているのです。

この天甜酒は、「一夜酒(ひとよざけ)」や「醴酒(こさけ、こざけ」と呼ばれることもあるお酒です。ちなみに醴酒とは、「濃い酒」という意味になります。

甘酒はもともと夏の風物詩として飲まれており、俳句では夏の季語になっているほどです。

栄養価の高い甘酒は、夏バテ防止や熱中症対策など、夏を乗り越えるための飲み物として人々に好まれていました。

初詣と甘酒

初詣と甘酒の関わりは、米農家が前年の米の収穫への感謝と新しい年の豊作を願い、収穫した米で作った甘酒を新年に奉納するのが習わしだったことから始まったといわれています。

また、本来であれば新年はお屠蘇(おとそ)というお酒を飲むのが習わしでしたが、飲める人が限られてしまうため老若男女が飲める甘酒が代用として振る舞われるようになりました。

お屠蘇とは、「屠蘇散(とそさん)」という5〜10種類の生薬を日本酒とみりんに浸したものを指します。

お屠蘇を飲む風習は、平安時代に中国の唐から伝わったもので、当時の貴族がお正月に邪気払いや長寿、無病息災を願って飲んでいたといわれています。

甘酒を飲んで運気UP!

昔から縁起のいい飲み物としてお正月に飲まれてきた甘酒は、飲むことで全体的な運気もアップするといわれています。

お米は命に直結する大切な食べものとして考えられてきたため、神様と繋がる食べものといわれているからです。

「最近なぜかついていない」と思ったら甘酒を飲んでみるのはいかがでしょうか。あなたの運気を下げている原因が浄化され、少しずつ運気も回復していくことでしょう。

嬉しいことや楽しいことが増えてくる、という何とも心強い効果が得られる可能性もあります。

お正月の甘酒は子供も飲める?

お正月に甘酒を飲むとき、子供に飲ませて大丈夫なのかと疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

甘酒には、原材料に酒粕を使っているものと米麹を使っているものの2種類があります。

日本酒を作るときに生成される酒粕を使用した甘酒は、1%未満のアルコールが含まれていることがあります。

一方で米麴から作られた甘酒は、お米を米麴の働きで発酵させた発酵飲料のため、アルコール分が含まれていません。

子供や妊娠中の方でも安心して飲むことができるので、神社やお寺でも米麴から作られた甘酒が振る舞われることが多いようです。

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米糀を発酵させて作るノンアルコールの甘酒に、和歌山の農園で栽培した白桃、温州みかん、南高梅の果汁を使用したフルーティな味わいをお楽しみいただけます。

お正月は甘酒を飲んで上り調子の1年に

現在では「飲む点滴」と呼ばれ、スーパーフードとしても人気のある甘酒。ノンアルコールで飲みやすく加工された甘酒もたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。