アドベントって何をするの?意味と楽しみ方

アドベントって何をするの?意味と楽しみ方

クリスマス前になるとよく聞く「アドベント」という言葉。

なんとなくクリスマスの準備期間ということは知っていても、正確な意味や楽しみ方はよく分からないという方が多いかもしれません。

今回は「アドベント」について、意味や楽しみ方のアイデアをご紹介します。

アドベント(Advent)ってどういう意味?

アドベント(Advent)ってどういう意味?

「アドベント(Advent)」を簡単に言うと、クリスマスまでの準備期間です。

ラテン語で「到来」「来臨」を意味する「Adventus(アドベントゥス)」という単語が語源とされており、「キリストが生まれた(この世に現れた)クリスマスという日を待ち望む」という意味があります。

日本語では「待降節(たいこうせつ)」「降臨節(こうりんせつ)」「待誕節(たいたんせつ)」ともいいます。

アドベントはいつから始まる?

「12月25日から数えて4週前の日曜日」から、12月24日までがアドベント期間です。

わかりやすく言うと、「クリスマスより前の日曜日から数えて4つ目の日曜日」からとなります。

2022年はクリスマス当日の12月25日が日曜日なので、その前の12月18日から数えて4つ目、つまり11月27日がスタートです。

2022年のアドベント期間

2023年はクリスマスが月曜日なので、その前日の12月24日から数えて4つ目、12月3日からスタートします。

2023年のアドベント期間

アドベント期間中って何をするの?

アドベントといっても、具体的に何をするのかいまいちピンと来ない人も多いかもしれません。

一般的な楽しみ方は次のようなものがあります。

  • アドベントキャンドルに火をともす
  • シュトーレンを食べる
  • クリスマスツリーやリースを飾る
  • クリスマスカードを送りあう
  • アドベントカレンダーを飾る

アドベントキャンドルに火をともす

アドベントキャンドルに火をともす

アドベント期間中、4本のろうそくを立て毎週日曜日に1本ずつ火をともしていく習慣があります。

キリストは「世の光」とも称されたことから、ろうそくの明かりはキリストの象徴です。

食卓に置いて家族でディナーを囲んだり、テーブルなどに置いてインテリアのように飾ったりして楽しみます。

クリスマスが近づくごとに増えていく明かりはとてもロマンチックです。

シュトーレンを食べる

シュトーレンを食べる

シュトーレンは、1cm前後の厚さにスライスして少しずつ食べるドイツ発祥の菓子パンです。

日本では小さめサイズのバリエーションが豊富ですが、本場ドイツでは500グラム~1キロ程度のビッグサイズが主流。

アドベントからクリスマスまで、時間をかけて少しずつ楽しみます。

1ヶ月も経つと衛生面が心配な方もいるかもしれませんが、もともとシュトーレンは長期保存できるように、バターやラム酒、砂糖などをたっぷり使って作られているもの。

時間の経過とともに、ラム酒やドライフルーツの風味が変化していくのも楽しみのうちです。

普通の菓子パン感覚で食べてしまうとかなりのハイカロリーなので、薄くスライスして食べるようにしてくださいね。

クリスマスツリーやリースを飾る

クリスマスツリーやリースを飾る

日本では「クリスマスまでに出せばいいもの」と思われがちですが、キリスト教国ではツリーやリースをアドベントが始まるタイミングで飾り始めます。

クリスチャンにとって、クリスマスツリーやリースは単なるインテリアグッズではありません。

色や形、使われているそれぞれの素材にも意味が込められています。

詳しく知りたい方はこちらもあわせてご覧ください。

クリスマスツリーはいつからいつまで飾る?飾り方とオーナメントの意味クリスマスツリーはいつからいつまで飾る?飾り方とオーナメントの意味 何のために飾るの?クリスマスリースの意味と室内での飾り方アイデア何のために飾るの?クリスマスリースの意味と室内での飾り方アイデア

クリスマスカードを送りあう

クリスマスカードを送りあう

クリスマスカードは日本でいう年賀状のようなもので、海外では一般的な年末年始のあいさつ状です。

クリスマスカードを送るときは、いくつか気をつけたいマナーがあります。

クリスマスカードを送る時期

アメリカでは、11月の第4木曜日を「サンクスギビング(感謝祭)」と呼びます。

クリスマスカードを送るのは、このサンクスギビングからクリスマスまでの間です。

日本で11月中にクリスマスカードが届くと「気が早いね」と思われそうですが、サンクスギビングを過ぎてからなら早すぎるということはありません。

海外の方や、クリスマスカードの習慣をよく知っているクリスチャンの方に贈る場合は11月中でも気にせず送りましょう。

反対にクリスマス当日を過ぎてしまうのはマナー違反なので、遅くても12月20日頃には出すのがおすすめです。

相手の宗教に配慮する

日本では一般的な「メリークリスマス(Merry Christmas)」というフレーズですが、欧米諸国ではあまり使われなくなってきています。

クリスマスは本来キリスト教のお祭りなので、宗教によっては「クリスマスおめでとう!」というメッセージをあまりよく思わない人もいるためです。

最近では、クリスマスを祝う人にも祝わない人にも使える「Happy holidays.(良い休日をお過ごしください)」「Season’s greetings.(時候のご挨拶を申し上げます)」などのフレーズが広まりつつあります。

クリスマスカードに何を書くかお悩みの方はクリスマスのメッセージ例文も参考にしてください。

【贈る相手別】クリスマスカードのメッセージ例文集【贈る相手別】クリスマスカードのメッセージ例文

アドベントカレンダーを飾る

アドベントカレンダーを飾る

アドベントカレンダーとは、12月1日から24日までをカウントダウンするためのカレンダーです。

毎日ひとつずつ引き出しや窓を開けながら、クリスマス当日を待ちます。

中には小さなお菓子が入っていたりイラストが描かれていたりして「明日は何かな?」と大人も子どもも楽しめるアイテムです。

最近では人気コスメブランド各社もアドベントカレンダーを販売しており、若い女性を中心に日本でもアドベントカレンダーの文化が広まりつつあります。

おうちでかんたん!手作りアドベントカレンダーの作り方

おうちでかんたん!手作りアドベントカレンダーの作り方

アドベントカレンダーは、お金をかけなくても簡単に手作りできます。

恋人へのサプライズで、最後の24日にアクセサリーや手紙を入れるという楽しみ方をしているカップルも多いようです。

きょうだいがいるご家庭では中身を人数分入れる方法もありますが、「カレンダーを開ける」のも楽しみのうちなので、できれば人数分用意してあげるといいでしょう。

多少不格好でも、「世界にひとつだけ」の手作りアドベントカレンダーは特別感たっぷり。

ぜひ手作りにチャレンジしてみてください。

STEP.1
折り紙や紙コップを用意する
STEP.2
1から24までの数字を書く
ペンで書くだけでも十分ですが、ステッカーやシールでデコレーションするのも◎
STEP.3
お菓子などの中身を入れ、こぼれないようにフタをして完成!
ヒモをつければ、ツリーに引っ掛けたり壁掛けにしてガーランドのように飾ることもできます

工夫次第で自由にアレンジできるのが手作りの魅力。

SNSでもたくさんの手作りアドベントカレンダーが投稿されているので、いろいろ見て参考にしながら作ってみてくださいね。

アドベントを楽しんでクリスマス気分を盛り上げよう!

日本でも少しずつ認知度が高まってきているアドベント。

今年はクリスマス当日だけではなく、アドベントも意識してクリスマス気分を楽しんでみてください。