クリスマスツリーはいつからいつまで飾る?飾り方とオーナメントの意味

クリスマスツリーはいつからいつまで飾る?飾り方とオーナメントの意味

10月31日のハロウィンが終わると、街は一気にクリスマスモード。

お店やテレビからクリスマスソングが流れてくると、プレゼントやケーキのことが頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。

クリスマスの準備をするにあたって、気になるのがクリスマスツリーを出すタイミング。

「お店はもうクリスマスモードだけど、11月中はさすがにまだ早いよね」と思っていませんか?

今回は、案外知られていないクリスマスツリーの飾り方と、ツリーの飾り(オーナメント)の意味についてご紹介します。

クリスマスツリーはいつからいつまで飾るもの?

クリスマスツリーはいつからいつまで飾るもの?

クリスマスツリーを飾る期間は「11月下旬から1月6日まで」です。

キリスト教では、12月25日の4週前の日曜日から12月24日までを「アドベント(待降節)」といいます。

イエス・キリストの誕生をお祝いするクリスマスは、キリスト教徒にとってとても大切なイベント。

約4週間かけて、室内を飾り付けたりキャンドルに火をともしたりして、街中でクリスマスムードを高めていきます。

クリスマスツリーを飾り始めるのも、アドベントが始まるタイミング、つまり11月下旬からです。

日本では25日を過ぎるとすぐツリーを片付けてお正月モードに入ってしまいますが、本来は1月6日まで飾ります。

1月6日は「エピファニー(公現祭)」といい、東方の博士たちがイエスのもとを訪れたとされる日で、ツリーなどのクリスマス飾りを片付けるのはこのタイミングです。

クリスマスカードなどで「Merry Christmas & Happy New Year」とクリスマスと新年のあいさつを同時にするのも「クリスマスは年明けまで続く」という文化から来ていると言えるでしょう。

クリスマスツリーの選び方・飾り方

クリスマスツリーの選び方・飾り方

クリスマスツリーは、大きさや飾り付けによって大きくイメージが変わります。

ツリーの選び方と、飾り付けのポイントを見ていきましょう。

適したサイズを選ぶ

クリスマスツリーのサイズは、2メートル近くある大きなものから置き場所を選ばない小さなものまでさまざまです。

大きなツリーはインパクト抜群で飾り付けも楽しいですが、伝統的な形式にのっとって飾る場合は1ヶ月以上にわたってツリーを置くスペースを確保しなければいけません。

購入する前に、おうちのどこにツリーを置くか、どの程度のスペースが確保できるかをよく確認しておきましょう。

大きめツリーの場合は、大人の目線がツリーの上から1/3程度になる高さがちょうどいいといわれています。

最近では45~90cm程度の卓上サイズも充実しているので、ワンルームにお住まいの方も手軽にクリスマス気分が味わえますよ。

シルエットで選ぶ

クリスマスツリーは高さだけでなく、シルエットによってもイメージが変わってきます。

枝ぶりが立派で豪華なものや省スペースで飾れるスリムタイプなどがあるので、どんな雰囲気で飾りたいかも考えながら選ぶといいでしょう。

ツリーの大きさや設置イメージを決めておけば、飾り付けのオーナメントの種類や数も決めやすくなります。

ツリーの組み立て

組み立て式の大きなツリーは、まず土台を設置してから枝のパーツを組み立てていきます。

すべて組み立て終わったら、枝をバランスよく広げていきましょう。

枝の針金が見えないように気をつけながら、ツリーの下側から一本ずつ丁寧に広げるのがポイント。

広げ終わったらツリーから少し距離をとり、全体のバランスを見て微調整すれば設置完了です。

飾り付けの順番

オーナメントの飾り付けは、「上から下に」「大きなものから小さなもの」という順番で飾ると全体のバランスが取りやすくなります。

大きなツリーの場合は、メインとなるオーナメントも大ぶりなものを選びましょう。

ツリーのサイズが180cmなら、オーナメントボールは直径6cm程度、数は80個前後が目安です。

壁際に飾る場合、飾り付けは目に見える面だけにすると必要なオーナメントの数が減らせます。

電飾は電球の球切れチェックも兼ねて、点灯させながら巻いていくのがポイントです。

きつくなりすぎないよう少しゆとりをもたせつつ、コード部分は枝やオーナメントでうまく隠すと見栄えが良くなります。

クリスマスツリーの飾り(オーナメント)には意味がある!

クリスマスツリーの飾り(オーナメント)には意味がある!

クリスマスの飾りには、クリスマスカラー(赤・白・緑の3色)がよく使われます。

赤は『イエス・キリストが十字架で流した血潮と神の愛』白は『清められた魂、雪の色』緑は『永遠の命』の象徴です。

さらに、ツリー飾り(オーナメント)のモチーフにもそれぞれ意味があります。

市販のクリスマスツリーにはあらかじめ飾りがセットになっていますが、意味に注目して選んでみると飾り付けがもっと楽しくなるかもしれません。

ツリーに使われる木

ツリーに使われる木

クリスマスツリーに使われる木は、モミの木などの常緑樹です。

冬になっても葉が枯れず、一年中緑色をしていることから「永遠の命」を象徴しています。

星(トップスター)

星(トップスター)

ツリーのトップに飾る大きな星は、東方の博士たちをイエスのもとに導いた『ベツレヘムの星』を表します。

どんなに小さなツリーにも必ずと言っていいほどある、クリスマスツリーの代表的な飾りです。

キャンディケーン

キャンディケーン

赤と白の縞模様が特徴の、杖の形をしたキャンディをキャンディケーン(candy cane)といいます。

これは羊飼いが使う杖を表しており、“迷える羊を導く”、つまり「キリストが人々を救いへと導く」ということの象徴です。

また、逆さまにするとアルファベットの『J』に見える形から、イエス・キリストの頭文字(Jesus Christ)を表しているともいわれています。

オーナメントボール

オーナメントボール

赤・白・ゴールドなどさまざまな色があるボール状の飾りは、アダムとイヴが口にした禁断の果実を表しています。

現在は金属メッキのものが主流ですが、かつては本物のリンゴを飾っていたようです。

天使

天使

天使の飾りは、イエスの母マリアに「受胎告知」をした大天使・ガブリエルと、羊飼いたちにイエスの誕生を知らせた天使たちを象徴しています。

ベル

ベル

教会の鐘の音は「福音(よい知らせ)」の象徴です。

ツリー飾りのベルには、キリストの誕生という喜ばしい知らせを人々に伝えるといった意味があります。

また、悪魔を遠ざける魔除けの役割もあるとされています。

靴下(クリスマスブーツ)

靴下(クリスマスブーツ)

ツリー飾りやプレゼントを入れる袋が靴下の形をしているのは、サンタクロースのモデルとなった聖ニコラウスという人物にちなみます。

貧しい一家を助けるため真夜中に窓から投げ入れた金貨が、偶然暖炉のそばにかけてあった靴下の中に入ったというエピソードが由来です。

松ぼっくり

松ぼっくり

松ぼっくりは、ツリーによく使われるモミの木の実によく似ていることから代用品として使われます。

イエスの誕生後、当時ユダヤを治めていたヘロデ王は、自身の栄華の終焉を恐れてイエスを殺そうとしました。

母マリアと父ヨセフがイエスを守るために逃げていたとき、モミの木の陰に身を隠して難を逃れたという言い伝えがあります。

このことから、モミの実はツリーやリースの飾り付けに使われるようになりました。

ただ、モミの実はヤニが多く熟すとバラバラになってしまうことから、形のよく似た松ぼっくりが使われるようになったようです。

ジンジャーブレッドクッキー

ジンジャーブレッドクッキー

ジンジャークッキーはツリーの飾りに使われることも多く、人型のジンジャークッキーは「ジンジャーブレッドマン」ともいいます。

ジンジャーブレッドマンの発祥は16世紀。イギリス国王のヘンリー8世が、当時大流行していたペストの予防にショウガが効果的であることを知って、国民に食べることを推奨しました。

その後、国民が国王に似せて人形のジンジャークッキーを焼くようになったのが起源といわれています。

ショウガは体を温め、ペスト以外の病気の予防にも効果的であることから、無病息災を願ってクリスマスの時期に作って飾るようになったようです。

電飾(イルミネーションライト)

電飾(イルミネーションライト)

ツリー全体を照らすイルミネーションは、『世の光』と称されたキリストを象徴しています。

かつてはろうそくが使われていたようですが、現在はLED式のものが主流です。

ツリーを飾り付けてクリスマス気分を満喫しよう!

クリスマスツリーの飾り方と、オーナメントの持つ意味についてご紹介しました。

これまで出したり片付けたりが面倒で飾っていなかったという方も、今年はぜひツリーを飾って、クリスマス気分に浸ってみてください。

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