お年玉は何歳から?年齢別の金額相場と渡し方マナー

お年玉は何歳から?年齢別の金額相場と渡し方マナー

子どもにとって、お正月の一番の楽しみといえばお年玉。子どもにとっては楽しみな行事ですが、大人にとっては悩みのタネになってしまうこともありますよね。

「お年玉って何歳から渡すもの?」「金額はどれくらい?」「親戚の子にはどうしたらいい?」そんなよくある疑問についてまとめました。

お年玉は何歳から何歳まで?

お年玉は何歳から何歳まで?

お年玉のルールは各家庭により異なるので「何歳になったらあげなければいけない」「何歳になったらやめなければいけない」といった決まりはありません。

とは言っても、できれば周りとある程度タイミングを合わせたいもの。何歳から始めて何歳で終わりにすることが多いのか調べてみました。

年長か小学校入学から始めることが多い

一般的には年長さん(5歳)になったら、または小学校にあがるタイミングであげ始めることが多いようです。

ただ、祖父母から孫、伯母伯父から姪甥には0歳からあげるという人も。何歳からあげるかの判断が家庭内で食い違わないように、事前に相談しておくとベストです。

お年玉終了は「大人になったら」が多い

あげ始めたお年玉をいつやめるかも悩みどころですが「大人になったら終了」という形にしているご家庭がほとんど。

「高校を卒業したら」「大学を卒業したら」「20歳になったら」「就職して社会人になったら」といったタイミングで終わりにすることが多いようです。

お年玉を「あげる側」になるのはいつから?

お年玉を「あげる側」になるのはいつから?

これも各家庭によりますが「働いて収入がある状態になったら」お年玉をあげる側になる人が多いようです。

小さな甥っ子や姪っ子がいる場合は、20歳以下でもアルバイト収入があるのでお年玉を渡しているという人もいますが、就職して社会人になってからあげ始める人が多数派です。

また、近年ではお年玉を自分の親に渡す人も増えてきています。本来親は目上に当たるので、伝統的に考えれば子から親にお年玉を渡すのはマナー違反。とは言っても、身内でのお祝い事なので、お互いに気にしないのであれば特に問題はありません。

ただし、親に渡す場合はお年玉としてではなく、ポチ袋の表書きを「御年賀」「新年御挨拶」「御慶(ぎょけい)」などとするようにしましょう。

【年齢別】お年玉の金額相場

【年齢別】お年玉の金額相場

お年玉で一番の悩みどころとも言えるのが金額。

こちらも各家庭により価値観が異なるので一概には言えませんが、大まかな相場を住信SBIネット銀行が2020年(令和2年)12月に実施した「2021年 お年玉に関する意識調査」のデータをもとに紹介します。

  • 未就学児 ~1,000円
  • 小学校低学年 1,000~3,000円
  • 小学校高学年 3,000~5,000円
  • 中学生 3,000~5,000円
  • 高校生 5,000~10,000円
  • 大学生 5,000~30,000円

未就学児の場合は「お札よりコインの方が喜ぶ」という理由で、500円玉などの硬貨であげる人も多いようです。

まだお金の概念がよくわかっていない小さな子どもには、お金ではなくお菓子やおもちゃをあげるという意見も見られました。

意外と知らない?お年玉のあげ方マナー

家族内ではあまり意識されることはありませんが、お年玉にもマナーがあります。自分の子どもではなく、目上の方の子どもや遠い親戚にあげることになったときのためにひと通りチェックしておきましょう。

お金の折り方・入れ方

まず、お年玉として用意するお札はできるだけ新札で用意しましょう。

ポチ袋には大きく分けてお札を折って入れるタイプと、折らずに入れられる封筒タイプがあります。折って入れるタイプの場合、お札の肖像が内側になるように左から右に三つ折りします。封筒タイプの場合は肖像が上になるように入れればOKです。

お年玉のお金の折り方・入れ方

硬貨の場合は年銘(年号)がある側が「裏」となるので、絵柄・漢数字が書いてある側をポチ袋の表に向けて入れましょう。

ポチ袋の書き方

ポチ袋の書き方

表書きは「お年玉」とするのが一般的です。ただし、自分より目上の方の子どもや姪甥に渡す場合は「お年賀」「文具料」「玩具料」などと書きましょう。

まだ小さな子どもには表書きをひらがなで書いたり「〇〇ちゃんへ」と愛称を加えたりすると喜ばれます。

2000円は縁起が悪いからダメ?

お年玉に2000円は縁起が悪いからダメ?

「2000円などの割り切れる数は縁起が悪いから良くない」とよく言われますが、これはあくまで結婚のお祝いの場合です。お年玉では2000円や4000円でもまったく問題ありません。

お年玉は現金ではなくギフト券でもいい?

お年玉は現金ではなくギフト券でもいい?

電子マネーなどのキャッシュレス決済の普及にともない、最近ではお年玉も「キャッシュレス派」が増えてきています。

遠く離れた親戚にお年玉を送るとなると、現金書留や銀行での振込などが思い浮かびますが、手数料や届くまでの時間を考慮すると少々不便です。

送金機能のあるアプリを使ったり、メール送信タイプのギフト券を使ったりすれば、お互いに手間なく受け取ることができます。

子どものうちからキャッシュレス決済に慣れさせておくという目的で、あえて現金以外を選ぶ人もいるようです。

さいごに

お年玉をあげ始めるタイミングも金額も、各家庭によりまちまちなのが現状です。

子どもにとって、お年玉はお金の使い方や大切さを学ぶ貴重な機会。あげる側ももらう側も気持ちよく新年を迎えられるよう、あらかじめ家族内でルールを決めておくといいでしょう。