母の日小説「ひねくれ者は犬に憧れる」公開中!

【縁起のいい食べ物】ゲンを担いでお腹も心も満たされよう!

【縁起のいい食べ物】ゲンを担いでお腹も心も満たされよう!

大事な試験や試合の前日、大切な人のおめでたい席、年末年始やお正月など。

縁起がいいと言われる料理でゲンを担いだ経験は誰でもあると思います。

今回は、負けられない勝負の日やお祝いの日にぴったりな縁起のいい食べ物についてご紹介します。

そもそも「ゲンを担ぐ」ってどういうこと?

何気なく使っている言葉ですが、意味を説明できる人はそれほど多くないかもしれません。ゲン担ぎとは「過去に良いことが起こったときの行動を繰り返して吉兆を願うこと」「ある物事に対して、良い前兆か悪い前兆かを気にすること」といった意味があります。

ゲン担ぎの形はいろいろありますが、食べ物の場合は食材の見た目や語呂合わせから来ているものが多いです。

ちなみに、「ゲン担ぎ」という言葉の由来は江戸時代に流行った「逆さ言葉(倒語=言葉を逆の順序で読むこと)」にあると言われています。

現代でも「六本木→ギロッポン」「銀座→ザギン」と言ったりしますよね。江戸時代には「縁起→ぎえん」となり、そこからさらになまって「ぎえん→げん」と言うようになったと言われています。

実は、江戸時代の逆さ言葉から定着した言葉は他にも「あらたしい→あたらしい」「しだらない→だらしない」などがあります。「新」という漢字は送り仮名によって「あらたな」「あたらしい」と二通りの読み方がありますが、「あたらしい」の方がまさに「あたらしい」読み方というわけです。

また、仏教用語では修行を積んだ僧に表れるとされるありがたいしるしを「げん」と言います。読み方と縁起の良さが重なったことからこの字が当てられて「験を担ぐ」という形で後世に広まったそうです。

縁起のいい食べ物39選

おせち料理に使われる食べ物

お正月を迎えるための料理であるおせちは、縁起のいい食材の宝庫です。ひとつひとつに込められた意味を知ってから食べると、一年の始まりがもっと清々しい気持ちで迎えられるかも。

・栗きんとん

栗きんとん

「きんとん」は漢字で書くと「金団」となり、これは金の団子または金の布団を指す言葉です。

小判や金塊を思わせるきれいな黄金色から、金運上昇の縁起物と言われています。

・黒豆

黒豆

豆は昔から鬼を払う厄除けや「マメに働けるように」という願いを込めた縁起物とされていますが、中でもおせちに入っている黒豆は「日に焼けて黒くなるまで元気に働けるように」という意味もあります。

・魚卵(数の子、いくら、いりこなど)

魚卵(数の子・いくら・いりこなど)

数が多い魚の卵は子孫繁栄の象徴です。

特に数の子は親が「ニシン」であるため「二親健在(=両親が元気でいること)」にも通じるとされています。

・だて巻き

だて巻き

見た目が派手な卵焼きという意味で「伊達(=派手な態度や見た目)」という言葉が使われるようになったと言われています。

形が巻物に似ていることから「知恵が増して賢くなるように」「学業成就」などの意味があります。

・れんこん

れんこん

たくさんの穴が空いていて向こう側を見ることができることから「先の見通しが良くなるように」という意味の縁起物です。

また、れんこんは1株からたくさん収穫でき種も多いことから「子孫繁栄」、茎に節目があることから「人生の節目を無事に乗り越えられるように」といった意味もあります。

・昆布

昆布
おせちでは昆布巻こぶまきとして入っていますが、「喜ぶ」の語呂合わせで縁起がいいものとされています。

「養老昆布」とも書けるため、不老長寿の意味もあります。繁殖力が高いことから子宝を願うものともされており、新郎側から新婦側へ贈る結納品のひとつである「子生婦」は昆布のことです。

・エビ

エビ

長いひげと曲がった背中がお年寄りを連想させることから、健康長寿の縁起物です。

茹でるとおめでたい赤色になるのも縁起がいい要素のひとつ。

・はまぐり

はまぐり

数ある二枚貝の中で、はまぐりは対になっているものでしかピッタリくっつかないと言われています。このことから夫婦円満の象徴されています。

また、この性質から平安時代には「貝合せ」という遊びも生まれました(トランプの神経衰弱のように、組になるものを多く取った人が勝ちというルール)。

・かまぼこ、なます

かまぼこ・なます

かまぼこは半月状の形が初日の出のように見えること、なますは紅白の水引をイメージして大根とにんじんを細く切ったものであることから、縁起のいいものとされています。

おめでたい紅と白のかまぼこやなますは、おせちの彩りとして定番の食材です。

・ごぼう

ごぼう

ごぼうは地中深くに長い根を張るため「家業や家族が土地に根付いて安定するように」、薬の材料としても使われることから「健康長寿」などの意味があります。

おせちに使われる「たたきごぼう(またはひらきごぼう)」は叩いて身を開くことから「開運」の願いも込められています。

・さといも

さといも

親芋からたくさんの小芋ができることから、子孫繁栄の縁起物です。

その中でも「八頭やつがしら」という品種のさといもは、末広がりで縁起のいい「八」の字が入っていることから特に縁起がいいとされます。

・田作り

田作り

五穀豊穣を願い、田畑にカタクチイワシの小魚を肥料として撒いたことからこの名が付きました。別名「ごまめ」。

・錦玉子

錦玉子

黄身と白身の「二色(にしき)」と「錦(=きれいな模様の高級な織物)」をかけてこう呼ばれるようになりました。

黄身の黄色は「金」、白身の白色は「銀」にたとえられます。

・クワイ

クワイ
丸い塊茎かいけいからまっすぐ伸びる芽を出すことから「芽出たい(めでたい)」「立身出世」などの意味を持つ縁起物です。

調理の際は縁起がいいとされる芽の部分は残して、塊茎の皮をさらに縁起がいい形の六角形または八角形になるように削ぎ落とします。六角形の飾り切りは「六方慈姑ろっぽうくわい」と呼びます。

勝利・開運を願う食べ物

大切な試験を控えた受験生や、ここぞという勝負の日に。

・おむすび

おむすび

「お結び」とも書けることから、「良縁が結ばれる」「良い結果に結びつく」「努力が実を結ぶ」など、学業や仕事に関して縁起がいいとされています。

特に三角形のおむすびは、頂点に神が宿ると信じられていたことから俵型よりさらに縁起がいいとされるようです。

・カツ丼、とんかつ

カツ丼・とんかつ

言わずとしれた「勝つ」の語呂合わせ。豚肉にはビタミンB1が豊富で、疲労回復などの効果が期待できます。

受験メシとしてのイメージが強いですが、揚げ物は胃腸に負担がかかるので試験直前の食べすぎにはご用心。

・とり天

とり天

「取り点(=点を取る)」の語呂合わせから、こちらも受験生に人気の縁起物です。

また、鶏そのものも「幸せや運気を”とり”こむ」という語呂合わせと、日本神話では「神の使い」とされていることから縁起がいい鳥と言われています。

・出世魚(ブリ、ボラ、サワラなど)

出世魚(ブリ・ボラ・サワラなど)

ブリを始め、成長して体が大きくなるたびに名前が変わっていく出世魚は「立身出世」の願いが込められています。

個人の出世を願うだけでなく、子孫が代々出世して栄えていくようにとの意味もあります。

・カツオ

カツオ

「勝つ男」と書けることから、昔は大事な勝負事を控える男性が食べると縁起がいいとされていました。

最近では特に性別にはこだわらず、女性も縁起の良さにあやかって食べる人が増えてきています。

また、鰹節は「勝男武士」とも書けるので、戦前の武士に好まれていたようです。

・ウインナー

ウインナー

英語の「勝者(winner)」に音が似ていることから、勝負事に良いとされるようになりました。

特に赤みを帯びているものがより縁起がいいと言われています。

ちなみに、日本でウインナーと呼ばれているものは英語では「wiener」「vienna sausage」などと呼ばれます。

・ネバネバ食材

ネバネバ食材

納豆・なめこ・オクラなどのネバネバ食材は「粘り強さ」に通じることから、「頑張りどころで粘り強く努力し勝利を掴めるように」という願いが込められています。

また、これらの食材のネバネバには健康に良い成分が含まれているため、勝負事に関わらず日頃から食べるようにするといいでしょう。

健康や幸運を願う食べ物

・春の七草

春の七草
せりなずな御形ごぎょう繁縷はこべらほとけすずな(カブ)・蘿蔔すずしろ(大根)」の7種を合わせて春の七草といいます。

これらを使って作る七草粥は冬に不足しがちな栄養が取れることから「無病息災」の縁起物です。

また、お粥は消化が良いためお正月で弱った胃腸を休める効果もあります。

・「ん」のつく食べ物

「ん」のつく食べ物

「ん」のつくものを冬至に食べると運気が上昇すると言われています。

一般的には「にんじん・れんこん・銀杏ぎんなん金柑きんかん南瓜なんきん(かぼちゃ)・寒天・うんどん(うどん)」の7種類が挙げられ、これらを「冬至の七種ななくさ」と呼びます。

・そば

そば

「細く長く生きられるように」と願って食べる年越しそばでおなじみですが、他の麺類と比較して切れやすいことから「1年の厄を断ち切る」という意味もあります。

・タイ

タイ

「めでたい」の語呂合わせ、縁起のいい紅白色、栄養価が高く美味であることなどからお祝いの席の定番食材です。

その中でも頭から尻尾までまるごと焼いたタイの尾頭付きは、「物事をはじめから終わりまで全うする」という意味の縁起物とされています。

また、タイは他の魚に比べて寿命が長いことから長寿の象徴でもあります。

・たけのこ

たけのこ

成長が早く天に向かってまっすぐ伸びていく様子と、繁殖力が高くどんどん増えていくことから「立身出世」「子孫繁栄」を願う縁起物です。

また、昔は子どもの健やかな成長を願って端午の節句にたけのこご飯や煮物にして出されていたようです。

・恵方巻き

恵方巻

節分の日に食べる具だくさんの太巻き。「食べるときはその年の恵方を向く」「切らずに一本まるごと食べる」「食べきるまで言葉を発さず、願い事を思い浮かべながら食べる」という食べ方を守ると縁起が良くなると言われています。

「恵方」とはその年の福を司る「歳徳神(としとくじん、とんどさん)」がいる方向とされていて、恵方は毎年変わります。

その他縁起がいい食べ物

・いよかん

いよかん

「良い予感」の語呂合わせから。ビタミンCやクエン酸などが含まれているので、冬の風邪予防や疲れたときの栄養補給にぴったり。

・タコ

タコ

「多幸」の語呂合わせに加え、近年では「オクトパス(=置くとパス)」という英語の語呂合わせから、受験生への合格祈願の縁起物でもあります。

・桃

桃

古くから魔除けの力がある果物とされていて、日本神話の「古事記」にも登場します。

中国では「不老長寿の薬」とも「仙人が食べるもの」とも言われていることから「仙果」という別名もあります。

・アワビ

アワビ
昔から高級食材とされているアワビは、かつてご祝儀袋や大切な贈り物に添える「熨斗のしあわび」として使われていました。現在では紙に印刷した熨斗が一般的ですが、これは熨斗鮑の名残です。

栄養価が高いため「食べれば寿命が伸びる」とも言われる滋養強壮の縁起物です。

また、アワビそのものも20年程度生きる長生きの貝であることから不老長寿の象徴でもあります。

・赤飯

赤飯

おめでたい赤色の小豆は縁起のいいものとされていますが、その小豆を使った赤飯も同じく縁起がいい食べ物です。

厄を払う力があるとされる赤色から、お祝いの席だけではなく神様へのお供え物としても使われていました。

外国の縁起がいい食べ物

日本のみならず、外国でもお祝い事や年に一度の行事に「縁起のいい食べ物」を食べる習慣があります。

その中から日本でも比較的馴染みのあるものをご紹介します。

・レンズ豆

レンズ豆

その形がお金(硬貨)に似ていることから、ヨーロッパでは金運上昇の縁起物とされています。

イタリアでは大晦日にレンズ豆を使ったスープなどの煮込み料理を食べるのが年越しの定番だとか。

・豚肉料理

豚肉料理

豚は子だくさんなので、世界的に「子孫繁栄」などの意味を持つ縁起のいい動物とされています。

日本では豚の形をした貯金箱をよく見ますが、外国では食べることでゲンを担ぐところもあります。

ブラジルではお正月にお祝い料理として子豚の丸焼きを食べるそうです。

・麺料理

麺料理

日本でもそばやうどんは縁起物ですが、その他アジア諸国でも麺料理は縁起がいい食べ物とされています。

細長い形から「細く長く生きられるように」という健康祈願、プツプツと切れやすいことから「この一年の悪いことや苦労を持ち越さない」という厄除けの意味で食べられます。

中国で誕生日や旧正月に食べられる「長麺」は「長寿麺」とも呼ばれ、麺が長いほど寿命も長くなると信じられているとか。

・餃子

餃子

日本では日常的なおかずとして定着している餃子ですが、中国ではパーティーや親戚が集まる新年会などで食べる習慣があります。

「餃」は「食」と「交」という漢字が合わさっているので、人と交流を深めたいときに食べられるそうです。

また、明・清時代の貨幣だった馬蹄銀に似せて作られて今の形になったと言われており、金運上昇の縁起物でもあります。

・バウムクーヘン

バウムクーヘン

ドイツ語で「木のケーキ」という意味の、日本でもおなじみのお菓子。

木が長い年月をかけて作る年輪を思わせる見た目から「夫婦がともに長い年月を添い遂げられるように」と、結婚式の引き菓子(=引き出物と一緒に渡すお菓子)として人気です。

・フォーチュンクッキー

フォーチュンクッキー

クッキーの中に運勢が書かれた紙が入っているお菓子で「おみくじクッキー」と呼ばれることもあります。

アメリカのお菓子というイメージが強いですが、元々は江戸時代に日本で生まれたお菓子が日系移民によって持ち込まれ、第二次世界大戦後に逆輸入されたという説が有力です。

・ガレット・デ・ロワ

ガレット・デ・ロワ

ガレット・デ・ロワ(galette des rois)はフランス語で「王様のお菓子」という意味で、フランスでは新年のお祝いに欠かせない焼き菓子です。

アーモンドクリームをたっぷり詰めたパイ生地の中に「フェーブ」という陶器製の人形やコインを混ぜて焼きます。

切り分けたときにフェーブが当たった人は王冠を被り、その日一日周りのみんなから祝福してもらえるそうです。この幸運は一年間続くと言われています。

さいごに

試験の日のモチベーションアップや、おめでたい雰囲気の盛り上げ役として重宝されてきた縁起のいい食べ物をご紹介しました。

「縁起がいい」と言われている食材は栄養のあるものも多いので、ぜひ日頃の食生活にも取り入れてみてください。