しめ飾りの意味と飾り方

お正月になると、家の玄関先でしめ縄に飾りがついたものを見かけることがあります。

新年に向けて飾るものという認識はあっても、何のために飾られるものなのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、しめ飾りに込められた意味や種類、飾り方を詳しくご紹介します。

しめ飾りを飾るのはいつからいつまで?

しめ飾りは、「正月事始め」といわれる12月13日以降なら、いつでも飾っていいといわれています。

最近では、末広がりで縁起のいい「八」が入っている28日から飾り始める家庭が多いようです。

また、飾りを外す時期は「松の内」といわれる1月7日頃までが一般的ですが、関西地方は「松の内」の期間が異なり、1月15日までになるので注意しましょう。

しめ飾りの意味や由来

お正月は、新年の神様である歳神様(としがみさま)をお迎えするための行事といわれています。

しめ飾りは、「ここは歳神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所」であると示す結界のような役割と、現世と神域を分けるための魔除けの役割として飾られるものです。

しめ飾りについている飾りにはそれぞれ縁起のいい意味があるので、1つずつ説明します。

橙(だいだい)

しめ飾りに使われる柑橘類は、「橙(だいだい)」といいます。実が熟しても枝から落ちにくいことから、「代々繁栄しますように」と願いが込められるようになりました。

また、「だいだい」という読み方も先祖代々と同じであるため縁起がいいとされています。

裏白(うらじろ)

裏白はシダ植物の一種で、葉の裏が白いことから「裏白(うらじろ)」と呼ばれています。

シダから「歯垂る」、さらに「齢垂る」と連想され長寿を願う意味と、裏表のない清らかな心で1年を過ごせますようにとの願いが込められています。

ゆずり葉

ゆずり葉は常緑樹で、冬でも青々とした葉を茂らせます。

春の新芽が出るのを見届けてから古い葉が落ちる様子から、円満な世代交代や子孫繁栄の願いが込められています。

紙垂(しで)

紙垂(しで)は、特殊な断ち方をした紙のことで、「垂」や「四手」と表記することもあります。

清浄で神聖な場であることを示し、穢れ(けがれ)を寄せ付けない魔除けの役割を果たしています。

しめ飾りの種類

しめ飾りの種類には、ごぼうのように片側のみが細いしめ縄「ごぼう注連(しめ)」に前垂れをつけ飾りを加えたものや、太いしめ縄を輪っかにして前垂れと飾りを加えた「玉飾り」などがあります。

また、細いしめ縄を輪っかにした「輪飾り」は伝統的なしめ縄を簡略化したタイプで、場所を選ばず飾りやすいのが特徴です。

しめ飾りを飾る場所

しめ飾りは、歳神様が玄関から入ってこられるように、玄関先の軒下・玄関ドアに飾るといいとされています。

しめ縄の下をくぐって神域に入るという考え方により、玄関など家の入口の少し高い位置に飾るといいでしょう。 

マンションなどでドアの外に飾ることができない場合は内側でも大丈夫です。 

ドアに磁石が付く場合は、マグネット式のフックを使うことで取り付け・取り外しを簡単に行うことができます。

しめ飾りの処分方法

役目を終えたしめ飾りは、全国各地の神社で行われる「どんど焼き」や「お焚き上げ」で供養してもらいましょう。

どんど焼きの日に都合がつかなかったり、近くで開催されていなかったりする場合は、神社にある「古札納所」に入れることも可能です。

古札納所とは、古いお札やお守りを返納する場所で、後日神社の方がお札などと一緒にお焚き上げをして供養してくれます。

また、自宅で処分する場合は、塩で清めてから新聞紙に包んで処分することが推奨されています。

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モダンでおしゃれなしめ飾りは、生花を使用したお花屋さんオリジナルのデザインです。

しめ縄には松や稲などが飾られており、その年の健康や長寿、豊穣祈願にも◎

しめ飾りを飾って歳神様をお迎えしよう

しめ飾りは歳神様をお迎えするとともに、新年の幸せや健康を願う縁起物でもあります。

新しい年を気持ち新たに迎えられるよう、玄関に飾ってみてはいかがでしょうか。

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