プリザーブドフラワーの寿命はいつまで?長持ちさせる飾り方と手入れのポイント

プリザーブドフラワーの寿命はいつまで?長持ちさせる飾り方と手入れのポイント

誕生日・クリスマス・母の日など、特別な日のお祝いに人気のプリザーブドフラワー。

家族や知人からもらったことがある人も多いと思います。

生花と違い水やりしなくてもきれいな状態が長持ちするのが魅力ですが、扱い方を間違えると寿命が短くなってしまうことも……。

今回はそんなプリザーブドフラワーについて、生花との違いや長持ちさせる方法をご紹介します。

プリザーブドフラワーとはどんな花?生花との違い

プリザーブドフラワーとはどんな花?生花との違い

「プリザーブド(preserved)」は、英語で「保存された」という意味です。

お花が一番きれいに咲いているタイミングで色素や水分を取り除く特殊加工を施し、本物のお花に近い質感をキープするための保存液・着色液に漬け込んで作られます。

生花のようなみずみずしい質感を保ちつつ、水やりをしなくても長く楽しめるのが最大の魅力です。

しかし、保存状態が悪いとヒビ割れや色あせ、カビの発生などで徐々に美しさが失われていきます。

プリザーブドフラワーは造花ではなく、本物のお花を元に作られた「加工花」です。

ニセモノではないからこそ、きれいな状態を長持ちさせるにはひと工夫が必要になります。

プリザーブドフラワーはいつまでもつ?

プリザーブドフラワーはいつまでもつ?

プリザーブドフラワーの一般的な寿命は1~2年です。

長くても5年、保存状態が悪いと半年足らずでダメになってしまうこともあります。

発祥地であるヨーロッパでは10年程度もつこともありますが、湿気が多い日本で5年以上もたせるのは至難の業です。

ご家庭では湿度や紫外線をコントロールするのが難しいので、普通に飾ってキレイな状態が楽しめる期間は1年と考えておくといいでしょう。

プリザーブドフラワーを長持ちさせる飾り方と手入れのポイント

普通に飾れば1年程度の寿命ですが、NGな飾り方を避ければ長持ちさせることができます。

次の3つのポイントを押さえて、より長くキレイな状態を楽しみましょう。

  • 高温多湿を避ける
  • 紫外線を避ける
  • 物理刺激を与えない

高温多湿を避ける

プリザーブドフラワーに使われている着色液は湿気が苦手です。

湿度が50%以上の環境は、着色液が染み出してきたり変色したりする原因になります。

梅雨時に気をつけるのはもちろんですが、結露しやすい冬場の窓辺や玄関、加湿器の吹き出し口付近にも置かないようにしましょう。

湿気対策として、除湿剤のほか食品に同封されている乾燥剤なども有効活用できます。

日本は一年を通して湿気が高くなりやすいので、湿度を抑える工夫は欠かせません。

紫外線を避ける

紫外線は色あせの原因になります。

直射日光が当たる窓辺に飾るのは季節問わず避けたほうがいいでしょう。

また、LED電球ではない昔ながらの蛍光灯にも注意が必要です。

蛍光灯から出る紫外線は太陽光に比べればわずかな量ではありますが、長期間さらすと色あせの原因になります。

お部屋の明かりが蛍光灯の場合は、本棚の空いているスペースや他のモノの陰など、直接光が当たりにくいところに置くといいでしょう。

物理刺激を与えない

プリザーブドフラワーの花びらはとても繊細です。

花びらを引っ張ったり、モノをぶつけたりすると簡単にバラバラになってしまいます。

飾る場所に関わらず、プラスチックやガラスなどのクリアケースで保護するのがおすすめです。

ホコリよけにもなりますし、一緒に乾燥剤を入れておけば湿気対策にもなります。

こんなときどうする?気になるお手入れ方法

こんなときどうする?気になるお手入れ方法

プリザーブドフラワーを飾っていた環境によっては、もうすでに劣化が始まっているかもしれません。

気になる症状別の対処法を紹介します。

ホコリがついてしまった

プリザーブドフラワーの花びらはちょっとした刺激でもヒビ割れてしまうので、ホコリを手で払ってはいけません。

ホコリが気になる場合は、風の力で優しく吹き飛ばしましょう。

ドライヤーや扇風機などの弱風を遠くから当ててみてください。

風が届きにくいところは、毛の柔らかい筆などで優しく払います。

近距離で強い風を当てたり、エアコンなどで長時間風を当て続けたりすると花びらが割れてしまう可能性があるので注意しましょう。

色があせてきた、花びらが透けてきた

花びらが湿気を吸ってしまっているサインかもしれません。

時間の経過とともに少しずつ色があせていくのは避けられませんが、湿気が原因の色あせは乾燥させることで元に戻るケースがあります。

クリアケースなどに乾燥剤と一緒に入れ、2~3日様子を見てみましょう。

花びらがヒビ割れてきた

ヒビ割れが小さいうちは、ハサミでカットすることで目立たなくなります。

普通のハサミは刃先が大きいので、もしあれば眉毛ハサミや赤ちゃん用の爪切りハサミのような小さめのハサミがベターです。

うまくカットできない場合やヒビ割れが大きい場合は、ヒビ割れた花びらを抜いてしまう方法もあります。

カビが生えてしまった

カビが生えてしまったお花は早めに取り除きましょう。

放置していると、他のお花にもどんどんカビが広がっていきます。

フラワーショップや手芸店など、プリザーブドフラワーを一輪から買えるお店もあります。

抜いたお花と差し替えれば、長く楽しむことができそうです。

カビの再発を防ぐためにも、湿気対策は万全にしておきましょう。

間違えて水をあげてしまった

プレゼントされたときにプリザーブドフラワーであることを知らされなかった場合、生花と間違えて水をあげてしまう人は少なくありません。

しかし、プリザーブドフラワーに水は厳禁です。

濡れた部分はシワシワになって色が抜けてしまい、乾かしたとしても残念ながら元通りにはなりません。

飾り方のひと工夫で、プリザーブドフラワーをより長く楽しもう

飾り方のひと工夫で、プリザーブドフラワーをより長く楽しもう

大切な記念日の贈り物としてもらうことが多いプリザーブドフラワー。

飾り方のポイントを押さえれば、より長く楽しめます。

プリザーブドフラワーをプレゼントで贈るときは、今回ご紹介した注意点も一緒に伝えてみてくださいね。