【孫のお宮参り】祖父母の服装は?祝い金はいくら包む?

【孫のお宮参り】祖父母の服装は?祝い金はいくら包む?

お宮参りは、赤ちゃんの生後1ヶ月頃に行われる行事です。

自分の子どもが生まれたときに経験した記憶はあっても、孫が生まれてから「祖父母は何をどうしたらいいの?」と焦っておられる方も多いかもしれません。

今回は、孫のお宮参りで祖父母が気をつけたいポイントについて解説します。

母方の祖父母も参加していい?

母方の祖父母も参加していい?

「そもそもお宮参りは父方の祖父母だけが参加するもの」と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。

かつては、お産直後のママには「穢れ(けがれ)」があるという考えから、お宮参りで赤ちゃんを抱っこする役割は「父方の祖母」が果たすのが一般的でした。

しかし、現代ではそのような風習はほぼ廃れており、誰が抱っこしても問題ないとされています。

体の負担を軽減する意味でパパや祖父母が交代で抱っこすることもありますが、もちろんママがずっと抱っこしても問題ありません。

父方の祖父母が遠方で参加が難しい場合は母方のみ参加することもありますし、両家の祖父母がそろって参加するケースも珍しくないようです。

とはいえ、父方の家やお宮参りをする地域が昔ながらの伝統を重んじている場合もあります。

参加するかしないか、誰が赤ちゃんを抱っこするかなどは、事前に両家でよく話し合って決めましょう。

お宮参り当日の祖父母の服装

お宮参り当日の祖父母の服装

お宮参りは和装のイメージが強いかもしれませんが、現代ではスーツやワンピースなどの洋装で参拝される方も多くいらっしゃいます。

大切なのは、赤ちゃんやパパ・ママと服装の「格」を合わせること。

赤ちゃんにお宮参りの正装である祝い着を羽織らせるならば、他の参加者もフォーマルスタイルで参加するのが望ましいでしょう。

男性はブラックフォーマルやダークカラーのスーツが一般的ですが、和装の方もいらっしゃいます。

女性はフォーマルなワンピースやスーツ、和装の場合は地味すぎず華美になり過ぎない淡色の着物を着用するのが一般的です。

以前は第一礼装である「黒留袖(くろとめそで)」を着用される方が多かったのですが、近年では主役である赤ちゃんより目立ってしまわないよう、黒留袖は避ける傾向があります。

私服で参加する場合、ジーパンにTシャツといった、あまりにラフな格好はふさわしくないため注意が必要です。

男性は襟付きのシャツとセンタープレスの入ったズボンにジャケットを羽織るなどしましょう。

女性は膝が十分隠れる丈のワンピースやスカートスタイルがおすすめです。

当日までに、どんな服装で参加するかパパ・ママと相談して決めておきましょう。

お宮参りのお祝い金はいくら包む?

お宮参りのお祝い金はいくら包む?

祖父母から贈るお祝い金は5,000~10,000円程度が相場です。

新札が望ましいですが、用意できないときはなるべくシワや汚れがないきれいなものを選びましょう。

ただし、お宮参りにかかる「初穂料」や祝い着、記念撮影、食事代などの費用を負担する場合は、お祝い金を用意しなくてもかまいません。

父方・母方で負担が偏るとのちのちの関係性に差し障る可能性があるので、事前に両家でよく相談しておくことが大切です。

パパ・ママに直接お祝い金をお渡しする場合はのし袋に入れるのが一般的ですが、用途によって表書きを変える必要があります。

初穂料・お祝い金ののし袋の書き方

赤ちゃんにとってお宮参りは一度きりですが、「赤ちゃんの無事と健やかな成長を願うお祝い」は何度あってもおめでたいことです。

そのため、水引は紅白または金銀の「蝶結び」を選びます。

「初穂料」として渡す場合

「初穂料」ののし袋の書き方

初穂料はご祈祷のお礼として神社にお渡しするものです。

表書きには「初穂料」「御初穂料」「御玉串料」「御神饌料」「御礼」などと書き、その下にはご祈祷してもらう赤ちゃんのフルネームを書きましょう。

お宮参りは参拝だけで済ませ、ご祈祷をしない場合は「お祝い金」として贈るのがおすすめです。

「お祝い金」として渡す場合

お宮参りの「お祝い金」ののし袋の書き方

お祝い金という名目で贈る場合、渡す相手は赤ちゃん(パパ・ママ)です。

表書きには「祝御宮参」「祝初宮参」「御祝」などと書き、その下に贈り主の名前をフルネームで書きます。

祖父母から贈る場合、代表者として祖父の名前を書くのが一般的です。

「紐銭(ひもせん)」として渡す場合

「紐銭(ひもせん)」ののし袋の書き方

関西圏を中心とする一部地域では、赤ちゃんの祝い着に「紐銭」を結びつける習慣があります。

これは「赤ちゃんがお金に困らない一生を送れるように」という願いを形にしたもので、数が多ければ多いほど縁起がよいとされるものです。

表書きには「御紐銭」「ひも銭」「御祝」などと書き、その下に贈り主の名前を書きます。

紐銭ではなく「帯銭」「紐扇」「紐餞」と書く地域もあるので、地域の風習をよく確認しておきましょう。

紐銭の結び方
  1. のし袋の上部中央または左上にパンチやキリで穴を開ける
  2. 麻ひもまたは紅白の水引を通す(水引がなければ赤や白のひもでも可)
  3. 祝い着のひもに結びつける

紐銭は、かつては親戚や近隣の方へのあいさつ回りの際に結びつけてもらうものでした。

あいさつ回りの習慣がなくなった現代では、紐銭を事前に渡しておき、お宮参り当日は中のお金を抜いたのし袋を結びつけることが多いようです。

紐銭と一緒に「犬張り子」や「でんでん太鼓」などの縁起物を結ぶ地域もあるので、何が必要か確認しておきましょう。

お祝い金を渡すタイミング

お祝い金を渡すタイミングに決まりはありません。

お宮参りに一緒に参加する場合は当日にお渡しすることもありますが、それよりも前に渡しておけば事前準備に用立てられるでしょう。

お祝い金の渡し方やタイミングも地域差があるので、その地域の風習に沿ってお渡しすることが大切です。

マナーを守って孫の記念日をお祝いしましょう

マナーを守って孫の記念日をお祝いしましょう

お七夜をしないご家庭が増えた今、多くの赤ちゃんにとってお宮参りは「生まれて初めてのお祝いごと」とも言える記念すべき日です。

お宮参りのやり方はマナーは、それぞれの地域や家の伝統によって異なる部分が多くあります。

かわいい孫のパパ・ママと今後も良好な関係を保っていくためにも、マナーを守って参加するように心がけましょう。

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