波佐見焼の良さって?特徴と歴史、有田焼との違いを解説

波佐見焼の良さって?特徴と歴史、有田焼との違いを解説

波佐見焼(はさみやき)は長崎県で作られる陶磁器で、近年全国的に人気が高まりつつあります。今回は波佐見焼の特徴や歴史、そしてよく似た佐賀県産の焼き物「有田焼」との違いなどについて解説します。

波佐見焼とは

波佐見焼とは

波佐見焼は、長崎県波佐見町付近で作られる陶磁器の総称です。透き通るような光沢が美しい「白磁(はくじ)」と、藍色の顔料で絵付けした「染付(そめつけ)」の2種類がよく知られています。400年以上の長い歴史の中で時代に合った変化を続け、現在も多くの人に親しまれている器です。

波佐見焼の魅力

波佐見焼の魅力

波佐見焼の魅力は、主に次の3つが挙げられます。

  • 使いやすさ
  • リーズナブルな価格
  • 幅広いデザイン

使いやすさ

波佐見焼は陶石(とうせき)と呼ばれる岩石の粉を使用した「磁器」が中心です。磁器は粘土で作られる陶器に比べて吸水性がほとんどないため汚れが付きにくく、それでいて丈夫で割れにくいという特徴があります。手入れがしやすく耐久性も高い波佐見焼は、普段使いにぴったりな器です。

リーズナブルな価格

波佐見焼は良質な伝統工芸品でありながら、手に取りやすいお手頃価格で販売されています。品質を保ちながらリーズナブルな価格を実現できた理由は、各工程で職人を分ける“分業体制”です。

一人で一つの器を作るのではなく、型作りや生地作りなどそれぞれの工程に専門の職人がおり、知識や技術を集約することで大量生産が可能になりました。「陶磁器は高級品」というイメージを払拭し、誰でも気軽に日常使いできる器として親しまれています。

幅広いデザイン

波佐見焼は「特徴がないのが特徴」とも言われます。さまざまな形や柄のものが作られており、見た目だけでは波佐見焼と他の焼き物を鑑別するのは困難です。決まった型がないからこそ、時代に合わせて多様なデザインの器が作られてきたとも言えるでしょう。近年では北欧風のものやカラフルなものなども作られており、バリエーションがより豊かになってきています。

波佐見焼の歴史

波佐見焼の歴史

波佐見焼は、長らく「有田焼(ありたやき)」として販売されてきた歴史があります。波佐見焼が作られている波佐見町は、有田焼の産地である佐賀県有田町と隣接した県境の町であることが大きな理由です。

かつて、伊万里港から国内外に出荷していた焼き物を総じて「伊万里焼」と呼んでいました。その後有田地方の窯で作られるものを有田焼、伊万里地方で作られるものを伊万里焼と区別するようになりましたが、波佐見焼は産地が隣り合っていたために「有田焼」として全国に広まっていったのです。

2つの焼き物は互いに密接に関係しながら歴史を刻んできましたが、2000年頃に社会問題となった「食品の産地偽装問題」を受け、食品に限らず生産地表記の厳密化が進みました。その結果、波佐見焼を「有田焼」と表記することができなくなり、ここでようやく「波佐見焼」と「有田焼」が明確に区別されるようになったのです。

「波佐見焼」という名称が広く知られるようになったのは最近のことですが、有田焼と同じく長い歴史を持ち、現在も多くの人々に愛され続けています。

プレゼントにもおすすめ!名入れできる波佐見焼3選

当店のラインナップから、オリジナルの彫刻が入れられる波佐見焼の商品をピックアップしてご紹介します。高品質な波佐見焼は、自分用にはもちろん贈り物にもぴったりです。

名入れ 猫鉢4個セット

ゆる~いお顔がかわいい猫鉢セットです。ひとつひとつ柄が違うのも、猫好きさんにはたまらないポイント。おかずやデザートの盛り付けにちょうどいい便利なサイズです。ギフト感たっぷりの専用木箱でお届けします。

名入れ 金銀ラインタンブラー ペア

洗練されたモダンなデザインが印象的なペアタンブラーです。缶ビールが泡までしっかり入る容量ですが、軽くて持ちやすいので使い心地は申し分ありません。楽しいお酒の時間を上品な器でしっとりとお楽しみいただけます。

名入れ 二重構造マグカップ

シンプルなワンカラーが使いやすいマグカップ。二重構造になっており、ホットもアイスも程よい飲みごろ温度を長時間キープしてくれます。電子レンジ・食洗機も使用可能なので、普段使いにぴったりです。