ボールペンできれいな字を書くには?今日からできるコツ8つとおすすめ練習法

ボールペンできれいな字を書くには?今日からできるコツ5つとおすすめ練習法

近年ではパソコンやスマホで文字を入力する機会が多くなり、自分の手で文字を書くという機会が少なくなりつつあります。しかし、冠婚葬祭やお世話になった方へのお礼状など、「きれいな字」が書けないと困るシーンはある日突然やってくるものです。

今回はボールペンできれいな字を書くための方法についてご紹介します。練習する時間はないという方も、コツさえ押さえれば普段よりきれいな字が書けるようになりますよ。

字がきれいなメリット

字がきれいなメリット

好印象を与えられる

「書は心画なり」「字は体を表す」といった言い回しがあるように、字には書いた人の性格や精神状態が反映されると言われています。そのため、字がきれいな人は「真面目で几帳面」「上品で落ち着きがある」「知的で教養がある」といった好印象を持ってもらえることが多いのです。

採用試験で有利になる

最近では履歴書やエントリーシートも電子データで提出できるようになってきましたが、それでもまだまだ手書きが主流。特に多くのライバルがいる企業の採用試験では、まず採用担当者の目に留まるかどうかが大きな分かれ目になります。読みやすくてきれいな字はきちんと目を通してもらえる確率が高くなるので、それだけで一歩差をつけることができます。

「字を書く趣味」が楽しめるようになる

文通や日記などの「字を書く趣味」がもっと楽しめるようになります。特に日記には科学的に証明されたメリットがたくさんあるため、実益を兼ねた趣味としておすすめです。日記をつけるメリットについてはこちらで解説しています。

【日記のメリット9つ】効果を最大限に活かす書き方についても紹介【日記のメリット8つ】効果を最大限に活かす書き方についても紹介

お小遣い稼ぎができる

誰もが真似したくなるような「きれいな字」は書ける人が少ないからこそ、習得するとちょっとしたお小遣い稼ぎもできるようになります。

自分でペン字の教室を開くこともできますし、メッセージカードやお礼状を代筆する「筆耕」という選択肢もあります。筆耕は在宅でできることから主婦や定年退職後のシニアにも人気のお仕事です。ボールペンだけでなく毛筆も扱えるようになるとさらに選択肢が広がります。

字が汚いデメリット

字が汚いデメリット

雑な人・気配りができない人だと思われがち

字がきれいな人は上品で知的に見えるのと反対に、字が汚いとそれだけで雑な性格だと思われてしまうことがあります。また解読に苦労するレベルの字だと、周りへの気配りができない人という印象にもつながります。

書いた文字が正しく伝わらない

テストの答案用紙や仕事の伝言メモなど、デジタル化が進んだ現代でも「書いた字を人に読んでもらう」ということは避けられません。人に読めないほど汚い字だと「漢字の書き取りテストでバツがつく」「数字やアルファベットの判読ができず、考え方は合っているのに減点される」と学習面で影響があるだけでなく、大人になってからも「伝言メモが読めないせいで仕事に支障が出る」といった困りごとが起こってきます。

またメモを取るときに走り書きするクセがある人は「自分が書いたメモなのに読めない」ということも多々あり、勉強や仕事以外でも不便を感じることが多いです。

今日からできる!きれいな字を書くコツ8つ

きれいな字を書けるようになるにはある程度しっかり練習する必要がありますが、なかなか字の練習に時間が割けない方も多いと思います。そこで、事前練習なしでも普段よりきれいな字を書くための8つのコツをご紹介します。このコツは練習のときも役に立ちますので、ぜひ覚えておきましょう。

ペンを正しく持つ

ペンを正しく持つ

字が汚いことで悩んでいる人は、そもそものペンの持ち方が正しくないことも多いです。「親指・人差し指・中指の3本を使って正しく持つ」「力を入れすぎない」といった基本を押さえるだけで普段の字よりもきれいに書けるケースもあるので、まずは正しい持ち方を意識しましょう。

正しい姿勢で座る

姿勢が悪いと字の線が歪んだり、すぐ肩が凝って集中力が切れたりしてしまいます。「背もたれに寄りかからず背筋を伸ばす」「足は自然に床につける」「机と体の間に握りこぶし程度の空間をつくる」の3点を意識して座りましょう。

落ち着いて集中できる空間を作る

ごちゃごちゃと散らかった机では、落ち着いて集中するのが難しくなります。机の上には字を書くのに必要なものだけ置くようにして、気が散る原因になりそうなものはなるべく整理しておきましょう。テレビは消す、スマホは遠くに置いておくというのも有効です。

正しい書き順で書く

そもそも書き順とは、長い歴史の中で先人たちが試行錯誤してきた「はやく、ただしく、きれいに字を書ける順番」をもとに定められています。そのため「読める字」を書くだけならば書き順を厳密に守る必要はありませんが、「きれいな字」を書くためには書き順を守ることも大切です。書き順はいくつかのルールを覚えてしまえば、一部の例外を除いて丸暗記する必要はありません。まずは原則を覚えるところから始めましょう。

2つの大原則
  1. 上から下へ
  2. 左から右へ
8つの原則
  1. 横画が先…横画と縦画とが交差する場合は、ほとんどの場合、横画を先に書く。
  2. 横画が後(1の例外)
    (例)田、王など
  3. 中が先…中と左右があって、左右が1、2画である場合は、中を先に書く。
    (例)小、水、当など
  4. 外側が先…囗(くにがまえ)のように囲む形をとるものは、先に書く。
    (例)国、同、日など
  5. 左払いが先…左払いと右払いとが交差する場合は、左払いを先に書く。
    (例)文、人、欠など
  6. 貫く縦画は最後…字の全体を貫く縦画は、最後に書く。
    (例)中、車、半など
  7. 貫く横画は最後…字の全体を貫く横画は、最後に書く。
    (例)子、女、母など
  8. 横画と左払い…横画が長く、左払いが短い字では、左払いを先に書く。横画が短く、左払いが長い字では、横画を先に書く。
    (例)右:左払いが先、左:横画が先

※参照:文部省「筆順指導の手びき」

とめ・はね・はらいを丁寧に

日本語はもともと筆で書く文字だったので、習字のようにとめ・はね・はらいを意識するとそれだけできれいな字に一歩近づきます。

大きさにメリハリをつけながら、ゆっくり書く

字の大きさにメリハリをつけることで、全体のバランスが整って見えます。字が汚いというコンプレックスを持っている人はクチャっと小さな字を書きがちですが、まずは一本一本の線を堂々と大きく書くことを意識しましょう。早く書こうとすると字形が崩れてしまいがちなので、慣れないうちはゆっくり丁寧に書くことも大切です。

整って見えるメリハリのつけ方
  • 漢字はひらがなよりも大きめに
  • 画数の少ない字より、多い字を大きめに
  • 漢字の上より下を大きめに、左側より右側を大きめに

右上がりになるようにする

右下がりや水平の文字よりも、やや右上がりに書いた字の方がバランスよく見えます。あまり極端に角度をつけてしまうと形が崩れてしまいますが、ほんの少しだけ(約6度)右上がりになるように意識してみましょう。マス目入りのノートを使うと練習しやすいです。

線と線の間隔が等しくなるようにする

「川」「三」「目」など、並行して並ぶ線はなるべく間隔が等しくなるように意識しましょう。線と線の間隔が広くなったり狭くなったりしていると、バランスが悪く見えてしまいます。

人に読まれるつもりで書く

人に読まれるつもりで書く

自分しか読まないメモ書きはどうしても汚い字になりがちですが、人に読まれることを意識するだけで、いつもより丁寧できれいな字になる人が多いもの。中でも意中の人へ向けた「ラブレター」のつもりで書くのが効果的です。

おすすめ練習法

スラスラときれいな字を書けるようになるためには「お手本となるきれいな字の形を覚える」「イメージした通りの線が書けるように練習する」というふたつのステップが重要です。ボールペン字の練習法には大きく分けて3種類ありますので、自分に合ったものを選びましょう。

無料サイトでテキストをダウンロード

一番気軽に始められるのが、インターネットで練習用のテキストをダウンロードする方法。自宅に印刷用のプリンターがあれば無料で今すぐ取り組めるのが大きなメリットです。ただし、ひたすらお手本を見ながらコツコツ練習するスタイルになりますので、ひとりで地道に作業するのが苦手な人やアドバイスをもらいながら練習したい人は挫折しやすいかもしれません。

ペン字練習帳を活用する

ペン字練習帳を活用する

書店やネットショップでペン字用の練習帳が販売されています。ペンの持ち方や姿勢に関する解説が充実したものや、練習用のスペースが充実したものなど、選択肢は豊富です。お手本の字も種類によって異なりますので、直接手にとって気に入ったものを選ぶのがおすすめ。

通信講座を受講する

通信講座の一番のメリットは、自分が書いた字を添削してもらえること。どこをどう直せばいいのか具体的にアドバイスがもらえるので、お金をかける分上達も早くなることが期待できます。

さいごに

きれいな文字を書こうと意識するようになると、ペンの書き心地や使い勝手にもこだわりたくなってくるものです。

当店では一生モノにぴったりなブランド物のボールペンや万年筆も取り扱っております。がんばって習得したきれいな文字にふさわしい特別な一本をお作りいたしますので、ぜひ一度ご覧ください。