友達のペットが亡くなったら。気持ちに寄り添う言葉とお供えを贈ろう

友達のペットが亡くなったら。気持ちに寄り添う言葉とお供えを贈ろう

友達のペットが亡くなったとき、どんな言葉をかけたらいいか、どう接したらいいか悩む人が多いものです。

特に自分でペットを飼っていない人や、まだペットとの別離を経験したことがない人は、良かれと思ってかけた言葉が逆効果になってしまうこともあるでしょう。

今回は相手の気持ちに寄り添う言葉とNG言葉、ペットのお供えに適した贈り物についてご紹介します。

友達や知人のペットが亡くなったら

親しくしていた人のペットが亡くなったことを知ったら、まずはメールなどでお悔やみの言葉を伝えましょう。

ペットにどんなお悔みの言葉を使えばいいか迷うかもしれませんが、人間と同じく「お悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りします」などが使えます。

ペットは人間ではないからと無理に別の言葉を使う必要はありません。

ただし『冥福』は仏教用語なので、飼い主が仏教徒でない場合は避けた方が無難です。

「落ち着いたら、ゆっくり話を聞かせてね」「辛かったね、寂しくなるね」など、相手を気づかっていることが伝わる言葉を贈りましょう。

「亡くなった」「死んだ」以外の言い回し

テレビや新聞などの大手メディアでは「亡くなる」という表現は原則人間にしか使わないので、違和感を覚える人もいるかもしれません。

かと言って「死んだ」と直接的な表現は避けたいところです。

ペットに対して使うことが多い「亡くなった」以外の言葉は以下のようなものがあります。

  • 空に還った
  • 天国に行った
  • 天使になった
  • お星さまになった
  • 旅立った

【シーン別】ペットを亡くした友達に伝えるお悔やみの言葉例文

【シーン別】ペットを亡くした友達に伝えるお悔やみの言葉例文

愛するペットとどんな形でお別れしたのか、どれだけの時間を一緒に過ごしたのかによって、かける言葉は違ってきます。

亡くなった状況がはっきりしている場合は、それに合わせてかける言葉を選びましょう。

事故や病気で急死してしまったとき

予想外の急なお別れで、飼い主もまだ混乱しているかもしれません。

死因がわからない場合はそれについてはむやみに触れずに、ペットの死を悲しむ言葉を伝えましょう。

  • 「急な知らせでびっくりしています。なんと言ったらいいかわからないけれど、〇〇ちゃんの安らかな眠りをお祈りしています」
  • 「突然のことで、うまく言葉が浮かびません。大好きな〇〇ちゃんがいなくなって、寂しくなるね。私でよければ、いつでもお話聞かせてね」

長く看病していたとき

病院通いや介護生活が長かった場合は、飼い主をいたわる言葉をかけてあげるといいでしょう。

ただし「治療したせいで余計に苦しませてしまった」と後悔しているケースもあるので、ペットが生前苦しんでいたことを強調するような言い回しにならないよう注意が必要です。

  • 「〇〇ちゃんは少しでもあなたと一緒にいたくて、たくさんがんばったんだね。〇〇ちゃんは本当にいい子だったね」
  • 「〇〇ちゃんも、あなたも、よくがんばったね。いろいろ辛いだろうけど、体調崩さないように気をつけてね」
  • 「〇〇ちゃんは、最後まであなたと一緒にいられて幸せだったと思います。これからは、寂しくなるね。また今度ゆっくりお話聞かせてね」

天寿を全うしたとき

寿命で亡くなった場合は一緒に過ごした時間が長い分、喪失感も大きくなります。

天寿を全うできたのは飼い主の努力によるところも大きいはずなので、長生きしたことを誇れるような言葉を選ぶといいでしょう。

  • 「あなたの家族になれて、〇〇ちゃんは幸せだったね。大往生だったね」
  • 「〇〇ちゃんが●才まで生きられたのは、あなたが大切に育ててきたからだね。〇〇ちゃんは愛されていたね」

絶対言ってはいけないNGワード

絶対言ってはいけないNGワード

実際にペットを亡くした人が、言われて不快になった言葉をご紹介します。

ペットを飼っていない人には想像しがたいかもしれませんが、相手にとってペットは人間の家族同然の存在。

幼いころから一緒だったペットは兄弟・姉妹、大人になってから飼い始めたペットは我が子同然です。

家族を亡くしたのと同じだと考えて言葉を選びましょう。

「たかが犬(猫)でしょう」「ペットが死んだくらいで大げさだよ」

「可愛がっていたとはいえ、ただの動物なのに」という考えの人が言ってしまいがちなNGワードです。

家族同然のペットの死を軽視するようなことを言われて、悪く思わない人はいません。

気持ちが理解できなくても、ペットをモノか何かのように扱う言葉は決して言わないように気をつけましょう。

「また飼えばいいじゃない」

亡くなったペットは、世界のどこにも代わりはいない唯一無二の存在です。

たとえ将来同じ種類の動物を飼うことがあったとしても、壊れたモノを買い換えるのとはわけが違います。

小さな子どもを亡くした人に「また産めばいいじゃない」と言ってしまうのと同じくらい残酷な言葉です。

「死因は何だったの?」「(寿命より)ずいぶん早かったね」

つい最近まで元気そうだったのに急に亡くなったというケースでは、相手が自ら話題に出さない限り死因を直接尋ねてはいけません。

不慮の事故や病気が原因だった場合「あのときもっと注意していれば」「もっと早く病院に行っていれば」という後悔でいっぱいのはず。

平均寿命より旅立ちが早かったことを突きつける言葉は、心の傷を深くえぐってしまいます。

「これからは(時間やお金の負担がなくなって)楽になるね」

たしかにペットを飼うと旅行に行きづらかったり、エサ代や通院費用がかさんだりと少なからず負担があります。

闘病生活が長かった場合は、さまざまな負担から開放されたことでホッとする面も皆無ではないでしょう。

けれども、ペットと一緒に過ごした日々はそんな不自由さが苦にならないほど幸せなものだったからこそ、亡くなったことを悲しんでいるのです。

「ペットが亡くなって良かった」と捉えられるような言い回しは避け、飼い主をいたわる言葉を伝えましょう。

「いつまでも悲しんでいると(ペットが)成仏できないよ」

早く立ち直ってほしいという気持ちから言ってしまいがちな言葉です。

「あの子のためにも前を向かなきゃ」と思える人もいますが「私のせいであの子は今も天国に行けていないんだ」と余計に悲しんでしまう人もいます。

普段はポジティブな人でも、ペットを亡くした直後は前向きに捉えられない可能性があるので注意しましょう。

お悔やみの気持ちが伝わる贈り物

「言葉だけではなく、他にも何かしてあげたい」という方は、亡くなったペットにお供えするものを贈りましょう。

ペット用のきちんとした仏壇を用意する人もいますが、写真や骨壷の周りにこじんまりと仏具やお供えの品を置くご家庭が多いようです。

そのため、お供えの品はあまりかさばらずコンパクトに飾れるものを選びましょう。

ペットのお供えに決まったルールはありませんが、人間と同じように四十九日や月命日などを意識すると、よりお悔やみの気持ちが伝わります。

お花

お花

優しい色合いのお花は、ペットの冥福を祈る気持ちを伝えるとともに、残された飼い主の心を慰める贈り物です。

香りが強すぎるものやトゲがあるものは避け、なるべく日持ちが良い花を選びましょう。

「お供えの花=生花」というイメージが強くありますが、最近ではお世話いらずの造花や、プリザーブドフラワーなどの加工花の人気も高まっています。

好きだった食べ物

好きだった食べ物

人間の仏壇に生前の好物をお供えするように、ペットがよく食べていたおやつやフードをお供えする人が多いようです。

具体的な商品名がわかるなら、「〇〇ちゃんはこれが好きだったよね」と一言添えて贈りましょう。

お線香・キャンドル(ろうそく)

お線香・キャンドル(ろうそく)

ペットに対しても、お線香をあげたりキャンドルをともしたりして供養する人は少なくありません。

きちんと仏壇を整えている人にはお線香や仏壇用のろうそくを、そうでない人には手軽にともせるキャンドルを贈るといいでしょう。

フォトフレーム、アルバム

フォトフレーム、アルバム

元気だったころの写真は、ペットと過ごした日常を鮮やかに思い出させてくれます。

もしもあなたの手元にもペットの写真が残っているなら、セットで贈ると喜ばれるでしょう。

縦向き・横向き両方に対応しているタイプがおすすめです。

写真をプリントしたグッズ・似顔絵

写真をプリントしたグッズ・似顔絵

ただ飾るだけではなく、マグカップやクッションなどに写真をプリントした実用品もメモリアルグッズとして人気です。

写真よりも温かみのある似顔絵なども喜ばれるでしょう。

ペット愛好家の間で語り継がれる『虹の橋』のストーリー

ペット愛好家の間で語り継がれる『虹の橋』のストーリー

『虹の橋(Rainbow Bridge)』は、1990年頃にアメリカで書かれたとされる作者不明の詞です。

インターネットの普及とともに世界中に広がり、今ではペットとの別れを経験した人々の間で広く親しまれています。

『虹の橋』のストーリーで悲しみが和らいだという人も多く、ペットのお悔やみにこの詞を贈ることも増えてきているようです。

天国には「虹の橋」と呼ばれる場所があります。

飼い主にこよなく愛されていた動物は全て、この虹の橋に集まります。

誰もが皆、走り回ったり遊んだり出来るよう、ここには草原や小高い丘があります。

食べ物も飲み水も豊富にあり、太陽が暖かく照り付けてとっても心地よい場所です。

病気や老いで弱っていた動物たちは、全て元の元気な体に戻ります。

傷ついたり体が不自由だった動物たちも、全て健康で活力に満ちた体を取り戻します。

それはちょうど、飼い主がペットが元気だった頃を懐かしむときの姿です。

動物たちは皆満ち足りており、何の不満もありません。

でも、たった一つだけ、気がかりなことがあります。

それは一緒に虹の橋に連れてくることの出来なかった、飼い主であるあなたのことです。

動物たちはみんな仲良く集まってはしゃぎ回りますが、

そのうちふと足を止めて遠くを見つめるときが来るでしょう。

やがて瞳がらんらんと輝き、体が震えだしたかと思うと、

突然仲間のもとから離れて緑の草原を駆け抜け、飛ぶように走りに走るのです。

そう、あなたを見つけたのです。

特別な感情で結ばれたあなたと友達は、とうとうこの場所で再会を果たし、

もう二度と別れることのない新たな出会いに胸を躍らせます。

友達はあなたの顔にキスの雨を降らせ、

あなたも懐かしい友達の体を撫でて長いこと見ることの無かったその瞳を見つめます。

片時も忘れることの無かったその瞳を。

そうしてあなたと友達は、共に虹の橋を渡るのです。

子犬の部屋 虹の橋~原文と日本語訳

悲しみにそっと寄り添うフラワーギフト「『虹の橋』シリーズ」

悲しみにそっと寄り添うフラワーギフト「『虹の橋』シリーズ」

ペットを亡くした友達に贈るお供えをお探しの方に、お供え花ギフト専門店「花きょうか」の『虹の橋』シリーズをご紹介します。

『虹の橋』シリーズは、亡くなったペットが『虹の橋』から飼い主へ宛てたお手紙と一緒にお花を贈れるギフトセット。

悲しみに沈む心にそっと明かりをともすような、淡く優しい色合いです。

ラインナップはプリザーブドフラワーやハーバリウムがメインなので、きれいな状態で長期間飾っておけるのもポイント。

「心穏やかに過ごせるように」という、あなたの気持ちがきっと伝わる贈り物です。

    『虹の橋シリーズ』はこちら(花きょうか楽天市場店)     

大切なのは「何をするか」より「気持ちに寄り添う」こと

大切なのは「何をするか」より「気持ちに寄り添う」こと

ここまで状況別に贈る言葉やお供えの品についてご紹介してきましたが、いちばん大切なのは「大切な存在を亡くした悲しみに寄り添う」ことです。

気持ちの整理がつくまで、何もせずそっとしておいてほしいと思う人もいます。

慰めの言葉をもらうより、思いの丈を黙って聞いていてほしい人もいます。

元気だったころのペットの思い出話を一緒にしてほしい人もいます。

相手がどんな気持ちでいるか、何を望んでいるか考えて接することが何より大切です。

また、立ち直るまでにかかる時間もきっかけも、人それぞれ違います。

たとえ時間がかかったとしても、あなたの優しい気持ちがいずれ前を向くための心の支えになるでしょう。

亡くしたペットを想うとき、涙ではなく笑顔がこぼれるようになるその日まで、そっと見守ってあげてください。