【万能知育玩具】積み木遊びの効果とは?年齢別の遊び方・選び方

【万能知育玩具】積み木遊びの効果とは?年齢別の遊び方・選び方

積み木は「万能の知育玩具」「知育玩具の元祖」などと言われることもあるほど、知育に役立つおもちゃとして愛されています。積み木遊びには、こころとからだの成長に不可欠なたくさんの「ちから」を鍛える効果があり、その効果をねらって多くの保育園や幼児教室でも取り入れられているのです。

今回はそんな万能おもちゃである積み木の効果と、安全に楽しく遊ぶための選び方などについてご紹介します。これから積み木を買い与えようと思っている方、出産祝いや誕生日などで積み木を贈ろうと思っている方はぜひ参考にしてください。

積み木遊びでたくさんの「ちから」が育つ

積み木は、からだと頭をめいっぱい使う遊びです。楽しみながら積み木に触れているうちに、大人になったあとも役立つさまざまな「ちから」が育っていきます。

巧緻性(手先の器用さ)が高まる

巧緻こうち」とは「精巧で緻密なこと。たくみで、細部に渡ってよくできていること」といった意味で、一般的には手先の器用さを表す言葉です。手は第2の脳とも言われていて、指先をよく使うことは脳の発達につながります。

また巧緻性が高まると、ハサミで紙を切る、折り紙を折る、鉛筆を正しく持って文字を書くといった手を使う作業への苦手意識がなくなるため「手指を使う学習」全般に効果があると言えるでしょう。

集中力・バランス感覚が鍛えられる

積み木は重心がずれないようにバランスを取りながら積み上げていかないと、高く積み上げることはできません。また作品が大がかりになればなるほど、最後まで崩さず作り上げるのにかなりの集中力が必要になります。積み木遊びに夢中になることで、器用さ・集中力・バランス感覚が相乗的に高まっていくのです。

想像力・創造力・表現力が鍛えられる

積み木は、それ単体ではただのブロックでしかありません。他のものに見立てたり「こう積んだらどうなるだろう?」と想像力を駆使して遊ぶ必要があります。さらに、何もないところから自分で考えて作品を作り出す創造力も欠かせない遊びです。自分の頭でイメージした通りの形を作る経験を通して、自分の考えや感情を他者にわかりやすく伝えるための表現力も鍛えられます。

算数の概念が身につく

積み木は積むだけでなく、並べて数を数えるという遊び方もできます。「2個の積み木と3個の積み木を合わせると5個になる」「4cmの積み木5個と5cmの積み木4個を積むと同じ高さになる」といった現象をからだを使って学ぶことで、自然と算数の基礎である四則演算(足す、引く、掛ける、割る)の概念が身につきます。

空間認識力が伸びる

空間認識力とは、物の位置関係・高さ・奥行きなどを素早く正確に把握するちからです。空間認識力が高いと、紙に書かれた図形から立体物をイメージする、地図を見て自分の位置や進むべき方向を把握するといったことが素早く正確にできるようになります。

球技をはじめとしたスポーツでも重要な役割を果たすため、優秀な選手は空間認識力が高い人が多いそうです。中学校でつまずく人が多い「空間図形」をはじめ、理数系科目に強い子に育つとも言われています。空間認識力は大人になったあとも車の運転や日常生活で密接に関係するちからなので、幼いうちから高めておくメリットは大きいと言えるでしょう。

自己肯定感が高まる

たくさんの試行錯誤をして、イメージ通りの作品ができあがった瞬間はとても嬉しいものです。「できた!」という達成感に満ちた喜びの体験を積み重ねること、それを親に褒めてもらうことを通して自己肯定感が高まっていきます。

コミュニケーション能力が育つ

ひとりで黙々と遊ぶイメージが強い積み木ですが、周りの大人が「できたね!」「すごいね!」といった声かけをして嬉しい気持ちに共感してあげることで、コミュニケーション能力も養われていきます。またお友だちやきょうだいと一緒に遊ぶときも、ひとつの作品を協力して作り上げたり、欲しいパーツが使われているときに「かして」と声をかけたりすることで、集団生活に欠かせない協調性が育まれていきます。

積み木の選び方

積み木の選び方

素材で選ぶ

昔ながらの木製積み木のほかにも、口に入れても安心で離乳食の準備にも役立つ「お米のつみき」や、投げてもケガの恐れがなく手洗いもできる布製、崩したときの音やキズが気にならず集合住宅でも扱いやすいコルク製など、さまざまな素材のものがあります。どの素材がベストかは場合によりますので、子どもの年齢や住環境に合った素材の積み木を選びましょう。

「木のおもちゃ」はそれ自体に多くのメリットがあるので、迷ったら王道の木製積み木がおすすめです。「木のおもちゃ」のメリットについて、詳しくはこちらで解説しています。

木のおもちゃはメリットいっぱい!お手入れ方法とおすすめ木製おもちゃ木のおもちゃはメリットいっぱい!お手入れ方法とおすすめ木製おもちゃ

色で選ぶ

木製の積み木には塗料で色がつけられたカラフルなものと、塗料が使われていない無塗装(白木)の2種類があります。生まれたばかりの赤ちゃんは色彩感覚が未発達なため、淡いパステルカラーよりも赤・青・黄・紫などはっきりした色のものに興味を示しやすいと言われています。ただ、カラフルなタイプは同じ色・形のパーツが少なく、ある程度積み木遊びに慣れてくると「使いたい色のパーツが足りない」「作りたいものと色が違う」という理由で手が止まってしまうことも。

無塗装の積み木は一見地味に見えますが、色に左右されない自由な作品作りができるメリットがあります。また積み木に使用される木材にはブナ・ヒノキ・カエデなどさまざまな種類があり、同じ無塗装でも木材が持つ自然の色の組み合わせで濃淡を表現することは可能です。

形で選ぶ

シンプルでオーソドックスな四角や三角のほか、近年では一見積み木には見えないような複雑な多面体やアニマル型を基調にした商品もあり、大人が見ていても楽しいものです。ユニークな形の積み木もそれはそれで面白いですが、大量のパーツを使って複雑な形を作るにはシンプルな立方体や直方体がたくさん入っているセットの方が向いています。三角や丸のパーツは作品の装飾として使うことが多いため、たくさんあっても使いこなすのが案外難しいのです。

また積み木には安全性を高めるために「面取り」をしてあるものとそうでないものがあります。面取りした積み木は角が丸くなってケガをしにくくなる一方、一辺の大きさが微妙に変わるため高く積むのは難しくなります。面取りなしの積み木は角がピッタリ揃うので、複数のパーツを組み合わせて塔やお城などの大きな作品を作ることができます。

数で選ぶ

子どもがまだ小さいうちは「積む」遊び方がうまくできないので、数はそれほど多くいりません。ただ、積み木の適正個数は「年齢×100個」とする説もあるため、本格的に積み木で作品作りができるようになってくる1~2歳ごろを目安に、立方体や直方体がたくさん入った大容量タイプの購入も検討しましょう。はじめに大容量タイプを買っておいて、成長に合わせて少しずつ出してあげる方法もあります。

大きさで選ぶ

積み木の選び方:大きさで選ぶ

積み木はとても奥が深い遊びです。積み木の楽しさを知れば知るほど「あれも作りたい」「これも作りたい」という気持ちが湧いてきて、最初に買った1セットだけでは物足りなくなっていきます。そこで知っておきたいのが、積み木を大きさで選ぶということ。

積み木で使われている寸法は「基尺(きじゃく)」といい、一般的にはその積み木セットの中で一番小さな立方体の一辺の長さを指します。同じ基尺または整数倍になる基尺(例えば2.5cmと5cm)の積み木を使うと、最終的にはどんな積み方でも高さが揃えられるため「大きさが違ってうまく積めない」というストレスなく遊ぶことができるのです。メーカーによって基準としている基尺は異なり、2.5cm、3cm、3.3cm、4cm、5cmなどさまざまな基尺の積み木が販売されています。

まだ幼いうちは大きくて握りやすい積み木を、ある程度積み木遊びに慣れてきて、誤飲の可能性も低くなってきたころに小さな基尺の積み木を使うようにするといいでしょう。基尺4cmの積み木は小さな子どもでも誤飲の可能性が低く、他の基尺との相性も比較的良いとされています。

年齢別遊び方の目安とおすすめ積み木

年齢別遊び方の目安とおすすめ積み木

大人がよく想像する「積む」という遊び方ができるようになるのは、生後10ヶ月~1歳半ごろからと言われています。成長するにつれ遊び方や使うパーツの数は変わっていくため、年齢に合ったものをその都度買い足してあげると飽きずに遊び続けることができるでしょう。あくまで目安ですが、年齢別の遊び方とおすすめの積み木タイプについてもご紹介しますので、買い足しタイミングの目安にしてください。

0歳~1歳ごろ

つかむ、なめる、ぶつけて音を出すといった動作を通して「これはなんだろう?」と五感をフルに使って遊んでいる時期です。この時期は子どもに「積み木は楽しいもの」と知ってもらうことが大切ですので、知育にこだわりすぎず興味を持ってもらいやすそうなものを選ぶのがおすすめ。

ガラガラのように音が出る仕掛けがあるものや、赤ちゃんの目にもよく見えるカラフルなものなどは興味を引きやすいですが、色が付いているものを選ぶ場合は口に入れても安全な塗料を使っているか確認しておくと安心です。誤飲の可能性が高い時期なので、基尺は4~5cm程度と大きめなものを選ぶといいでしょう。

1歳半~3歳ごろ

1歳半を過ぎると、積む、並べる、イメージした形を作るといった「積み木らしい」遊び方のほか、並べたパーツの数を数える、電話など他のものに見立ててごっこ遊びをするなど、いろいろな遊び方ができるようになってきます。1セット目のパーツ数が少なめだった場合はそろそろ物足りなくなってくる時期ですので、様子を見て買い足しも検討しましょう。

4歳~

たくさんのパーツを使って、お城などの複雑な形が作れるようになります。このころには誤飲の心配も少なくなってきますので、基尺を小さめにしても大丈夫です。作品の作りやすさを重視して、立方体や直方体がたくさん入った積み木を与えてあげるといいでしょう。「もっと作りたい」という気持ちを満たしてあげるのに十分な量の積み木があれば、小学校に入ったあとでも楽しく遊び続けることができます。

出産祝い・ファーストトイにぴったり!名入れ積み木ギフト

年齢に合わせて長く遊ぶことができて成長に必要な多くのちからが育つ積み木は、プレゼントにも喜ばれます。自分の名前が入ったおもちゃのプレゼントは、遊ぶときと名前が読めるようになったときで2度嬉しくなる素敵な贈り物です。ぜひお子様へのプレゼントや、大切な方への出産祝いなどに名入れの積み木をご活用ください。

音いっぱいつみき

すべてのパーツから音が出るつみきです。パーツごとに異なる仕掛けが入っており、中が見えないパーツは何が入っているのか想像する力も育まれます。

丁寧な面取り加工をしているので、ささくれで子どもがケガをする心配もなく安心です。生まれてすぐは歯固めの代わりに、振って楽しむ、積んで遊ぶなど、成長に合わせて長く遊ぶことができます。

基尺は4.5cmで、赤ちゃんのファーストトイにも安心な大きさです。

さいごに

積み木遊びに求めるものや考え方はご家庭によってさまざまなので、遊び方にも選び方にも「これが正解」というものはありません。いちばん大切なのは、子どもが積み木を「楽しい」と感じながら遊べることです。

毎日の遊んでいる様子を見守りながら、ぴったりの積み木を探してあげてください。