実は「孫」じゃない!?孫の手の名前の由来

実は「孫」じゃない!?孫の手の名前の由来

背中をかいたり、奥まったところに入り込んだものを取り出したりと、あると何かと便利な孫の手。孫の手という名前になったのは「おじいちゃんやおばあちゃんの背中をかく孫の手のようだから」……ではないんです!

あまり知られていない「孫の手」に関する豆知識と、選び方のポイントをまとめました。

「孫の手」の由来・起源

「孫の手」の由来・起源

背中をかく棒を「孫の手」と呼ぶようになったのは、中国の伝説『神仙伝』に登場する「麻姑(まこ)」という仙女に由来するといわれています。

漢の時代に、王遠(おうえん)という仙人がいました。王遠がその弟子である蔡経(さいけい)の家を訪れた際「久しぶりに麻姑どのにお会いしたい」と、麻姑のもとに使いを出します。

しばらくして麻姑がやってくると、蔡経は一家を挙げて盛大に出迎え、金の皿や玉の杯に盛った料理の数々でもてなしました。

麻姑は非常に美しい女性で、鳥のように長い爪をしていました。蔡経はその爪を見て「背中がかゆいとき、あの爪でかいてもらったらさぞ気持ちがいいだろうな」と考えていると、蔡経の心の内を見抜いた王遠に「麻姑どのは神人であるのに、そんなことを考えるとは失礼だ」と叱られてしまいました。

この逸話から、背中をかく棒を「麻姑の手」と呼ぶようになり、そこから転じて「孫の手」となったようです。

中国では「かゆいところに手が届く」ことから転じて、「物事が思い通りになる」という意味の「麻姑掻痒(まこそうよう)」という言葉もあります。

孫の手の選び方

孫の手の選び方

孫の手と一言で言っても、特徴の異なるさまざまな商品が販売されています。孫の手を選ぶときは、次の3つのポイントを意識してみてください。

素材で選ぶ

一般的な木製や竹製のほかにも、やさしいかき心地の樹脂製やゴム製、ガリガリと思い切りかける金属製などがあります。素材によって肌触りやかき心地は大きく異なるので、自分好みの素材を探してみましょう。

長さで選ぶ

孫の手にはさまざまな長さのものがありますが、どんな体型の方でも使いやすいのは「45cm前後」のタイプです。基本的に自宅でしか使わないという場合は、オーソドックスな45cm前後の棒状タイプを選ぶと良いでしょう。

機能性で選ぶ

一般的な棒状タイプ以外にも、伸縮可能で外出先でも使える携帯タイプや、持ち手部分にマッサージ用のボールなどが付いた多機能タイプ、背中に軟膏などを塗布するときに便利な塗るタイプなどがあります。

いつ・どんなとき・どんなふうに使うかを思い浮かべながら、どの機能があれば便利に使えるかを考えて選んでみましょう。

敬老の日・長寿祝いの贈り物に♪ 名入れ孫の手3選

おじいちゃん・おばあちゃんへの贈り物にぴったりな「名入れ孫の手」をピックアップしてご紹介します。

お名前やオリジナルのメッセージが入れられるオンリーワンの孫の手だから、敬老の日や長寿祝いの贈り物に、喜ばれること間違いなし♪

名入れ 木製孫の手

シンプルな木製のボディに、オリジナル彫刻のワンポイントが目を引きます。全体的にゆるくカーブした形状なので、無理なくかゆいところに届きます。お孫さんの名前を入れれば、本物の「孫の手」のように絶妙な心地よさ♪

名入れ メッセージ孫の手

お名前だけでなく、短いメッセージも入れられるタイプです。カラーはブラウン・ナチュラルの2色から選べます。握りやすいグリップと肉厚で丈夫な先端で、使い勝手も抜群。吊り下げ用の紐付きなのも嬉しいポイントです。

名入れ 長寿カラーver. メッセージ孫の手

還暦や古希などの長寿祝いに贈るならこちらもおすすめ。長寿カラーに合わせて選べるタッセルと落款印風のプリントがお祝いムードをより一層引き立てます。先端は適度なエッジでかき心地も◎